クレジットカードの種類が多すぎて、どれを選んだら良いのかわからないとお困りではありませんか?
クレジットカードは、国際ブランド、発行元の会社、カードのランクなどで分類することができます。
この3つに分類してみると、カードの特徴がわかり、自分にあった1枚を選びやすくなるでしょう。それぞれどのような違いがあるのか詳しく解説します。
また、カードの種類以外にも、年会費の有無やポイント還元率など、カードを選ぶ際に着目すべきポイントについてもあわせてお話ししますので、カード選びで迷っている人はぜひ参考にしてください。
お金がないときの助けになってくれる、お得なクレジットカードに出会えますよ。
クレカの種類は国際ブランド・発行会社・ランクの3つがある
クレカの種類は、大きく分けて3つに分類されます。
クレカの国際ブランドとは決済システムのこと
クレカの国際ブランドとは、VISAやMasterCardなど、決済機能を提供している会社のことを指しています。
クレジットカード会社は、国際ブランドのネットワークに加盟して、その決済機能を借りているのです。
ですから、VISAのマークが付いているお店では、VISAのマークが付いているカードで決済できるのです。
クレカの発行会社とは発行元の種類のこと
クレカの発行会社とは、クレジットカードを発行している会社の種類のことです。主に以下の分類があります。
- 銀行系
- 外資系
- 交通系
- 信販系
- 流通系
- 消費者金融系
たとえば、三菱UFJカードは三菱UFJ銀行が発行しているので銀行系カードに分類されます。
各社が国際ブランドと提携して、その決済システムを利用できるようにしているのです。
上記の三菱UFJカードは、VISA、MasterCard、JCB、アメリカン・エキスプレスの4社と提携しており、4つの国際ブランドの中から選ぶことができます。
クレカのランクとはカードのステータス性のこと
クレカのランクとは、各カード会社がつけているステータス性のことで、ランクによって年会費や特典が違ってきます。
一般カードからプラチナカードまで、カード会社によってランク付けされています。
クレカの種類・国際ブランドで選ぶ
国際ブランドとは、決済システムを提供している会社のことであると説明しました。たとえば、VISAのマークのついたカードは、世界中のVISAの加盟店で利用可能です。
では、どの国際ブランドを選べば良いのか、それぞれの特徴を見てみましょう。
世界で最もシェア率が高いのはVISA
国際ブランドの中で、最もシェア率が高いのはVISAです。VISAはアメリカ方面に強いといわれていますが、日本をはじめとして、世界各地で使えます。
どの国際ブランドが良いか迷ったら、はじめての1枚はVISAで作ることをおすすめします。日本でも海外でも使いやすいブランドです。
なお、VISAは決済システムの提供のみで、VISAが発行している独自のカードはありません。
ヨーロッパで強くコストコで唯一使えるMasterCard
VISAについでシェア率が高いのがMasterCardです。ヨーロッパ方面で強いといわれていますが、日本でも大抵のお店では使えるでしょう。
1枚目をVISAで作ったら、2枚目はMasterCardがおすすめです。
MasterCardもVISAと同様に、独自のカードを発行してはおらず、決済システムの提供のみです。
日本発の国際ブランドJCB
JCBは日本発の国際ブランドです。日本での加盟店が多いですが、海外でもシェアが広がっています。
JCBが発行しているカードは旅行関連の特典が充実しており、「たびらば<旅LOVER >」など海外旅行の優待サービスも利用できます。
海外では弱いといわれていますが、アメリカン・エキスプレスや銀聯カード、ディスカバーカードなどと提携しているので、使える加盟店が増えています。
ステータス性が高いアメリカン・エキスプレス
アメリカン・エキスプレスはステータス性が高いブランドとして人気があります。
年会費はやや高めですが、一流のレストランやホテルなどの優待が充実しており、質の高いサービスは年会費以上のお得感があります。
VISAやMasterCardと比べるとシェア率は低めですが、JCBと提携しているため、JCBの加盟店であれば原則アメリカン・エキスプレスも使えます。
世界で初めてクレジットカードを作ったダイナースクラブ
ダイナースクラブもアメリカン・エキスプレスと同様に、そのステータス性の高さで定評があるブランドです。
年会費も高く、富裕層向けのクレジットカードとして人気があります。 グルメや旅行などの特典・優待サービスも充実しています。
その他国際ブランド
上記でご紹介した国際ブランドは、合わせて「5大ブランド」と呼ばれていますが、最近では銀聯(ぎんれん)カードとディスカバーカードを加えて「7大ブランド」と呼ぶこともあります。
銀聯カードは中国発の国際ブランドで、日本国内でも加盟店が増えています。
ディスカバーカードは、アメリカ発の国際ブランドです。まだ会員数は少なく、日本国内でもディスカバーカードと提携しているクレジットカードはありません。
ただし、JCBがディスカバーカードと提携していることから、JCBの加盟店が少ないアメリカでJCBカードを利用する時は便利でしょう。
クレカの種類・発行会社から選ぶ
クレジットカードを発行会社の特徴について解説します。
銀行系カードは銀行や銀行のグループ会社が発行している
銀行系カードとは、メガバンク、地方銀行、信用金庫などの金融機関が直接発行するカードと、この銀行のグループ会社が発行しているカードの2種類があります。
発行元が銀行なので、信頼性が高く、安心して使うことができます。
- 三菱UFJカード
- 三井住友カード
- みずほマイレージクラブカード
- イオンカードセレクト
などがあります。
キャッシュカードと一体になったクレジットカードなら、カードを何枚も作る必要がないのでとても便利です。
旅行やグルメなどの優待は少ないものの、ATMの利用手数料が無料になるなど銀行を便利に使えるサービスが付いています。
外資系は海外での信用度も高い
外資系カードとは、その名の通り外資系の企業が発行しているクレジットカードのことです。
代表的なものとしてはアメリカン・エキスプレスダイナースクラブのカードがあり、そのステータス性の高さで人気があります。
交通系は鉄道会社や航空会社が発行するカード
交通系カードとは、鉄道会社や航空会社が発行するカードのことです。
鉄道会社のカードはオートチャージができたり、定期券購入でポイントが貯まるカードもあり、通学や通勤で電車を使っている人にはとても便利でお得です。
航空会社のカードは、フライトマイルのほか、買い物でもマイルが貯まるので、マイルを貯めてお得に飛行機に乗りたい人にオススメです。
- ビュースイカカード
- JALカードSuica
- ビックカメラSuicaカード
- ソラチカカード
などがあります。
信販系は信販会社が発行するカード
信販系カードは、三菱UFJニコスやクレディセゾンなど信販会社が発行しているクレジットカードのことで、その会社独自の特典が付いているのが特徴です。
アメックスやダイナースクラブを信販系に分類することもあります。
- 三菱UFJカード VIASOカード
- JCBカード W
- セゾンカードインターナショナル
- オリコカード THE POINT
などがあります。
流通系はスーパーやコンビニ、百貨店などが発行するカード
流通系カードとは、スーパーやコンビニ、百貨店などを運営する会社が発行するカードのことです。
- イオンカードセレクト
- セブンカードプラス
- ローソンPontaプラス
- エムアイカードプラス
- エポスカード
- 楽天カード
- PayPayカード
- ビックカメラSuicaカード
などが流通系カードと呼ばれています。
年会費無料のカードが多く、発行している会社や店舗でポイント還元率が高くなるのが特徴です。
消費者金融系は消費者金融が発行するカード
消費者金融系カードとは、カードローンやキャッシングを提供している会社が発行するクレジットカードのことです。
- プロミスVisaカード(プロミス)
- ACマスターカード(アコム)
- Tカード プラス(SMBCモビットnext)(SMBCモビット)
などがあります。
クレジットカードのショッピング機能のほか、カードローンのキャッシング機能が付いています。
携帯キャリア系は携帯電話会社が発行するカード
携帯キャリア系カードとは、携帯電話各社が発行しているカードのことです。
- ドコモ:dカード
- au:au PAYカード
- ソフトバンク: PayPayカード
- 楽天モバイル:楽天カード
基本ポイント還元率が高く、携帯電話料金のポイント還元率はさらにお得になるのが特徴です。
クレカの種類・カードのランクで選ぶ
クレジットカードのランクには一般カード、ゴールドカード、プラチナカード、ブラックカードの4段階があります。
年会費無料が多い一般カード
一般カードはカードのランクでいうと最も下位のカードで、年会費無料のものが多いです。
年会費がかかるとしても、1,000円〜2,000円程度が一般的で、それほど高額ではありません。
優待サービス等の特典は少なめですが、中には利用付帯の旅行傷害保険が付いているものもあります。
年会費無料でも、基本ポイント還元率が1.0%を超える高還元率カードもあり、普段自分がよく使うお店でポイントが貯められるなら、一般カードでも充分です。
ワンランク上のサービスや特典が楽しめるゴールドカード
一般カードと比べると特典やサービスが充実してくるのがゴールドカードです。年会費は2,000円程度のものから10,000円を超えるものまで様々です。
一般カードですと旅行傷害保険が付いていないことが多く、ついていたとしても利用付帯の海外旅行傷害保険のみのカードが多いのですが、ゴールドカードになると国内旅行傷害保険も付いてきます。
国内の主要空港ラウンジサービスも無料で利用できるカードが多く、旅行好きな方におすすめです。
ステータス性を求めるならプラチナカード
ゴールドカードよりもさらに旅行傷害保険の保障額や特典が充実するのがプラチナカードです。
一流ホテルやレストランでの優待も豊富で、コンシェルジュサービスが利用できるのが特徴です。
ステータス性も高く、海外では社会的な信用を示す身分証明書代わりにもなります。
年会費は20,000円から30,000円程度のものから、中には10万円を超えるものもあります。
最高の特典とサービス、招待がないと作れないブラックカード
ブラックカードは、カードランクの中で最上位に位置するカードです。
プラチナカードまでは、自分で申し込めるカードも増えているのですが、ブラックカードになるとインビテーション(招待)がないと作れないものがほとんどです。
これまでの利用実績などに応じてカード会社が独自に招待・審査していますので、どのような人が利用できるのか、その基準は公開されていません。
クレジットカードのプロパーカードと提携カードの違い
プロパーカードとは、クレジットカードの国際ブランドが直接発行しているカードのことをいいます。
VISAとMasterCardは独自に発行しているカードがありませんので、JCBやアメリカン・エキスプレスカードのことを指しています。
三井住友カードなど、クレジットカード会社が発行しているカードを含める場合もあります。
提携カードとは、国際ブランドやクレジットカード会社と提携した企業が発行するカードのことです。 交通系カードや流通系カードは提携カードに分類されます。
プロパーカードと提携カードは、カードの機能としてはほぼ同じです。 旅行傷害保険保険やショッピング補償など、一般的なクレジットカードのサービスはどちらでも受けられます。
提携カードは一般的なサービスに加えて提携会社独自のサービスや特典が付いているのが特徴です。
プロパーカード | 提携カード | |
---|---|---|
発行元 | 国際ブランド(クレジットカード会社も含む場合あり) | 国際ブランドやクレジットカード会社と提携した企業 |
ステータス性 | 高め | カードのランクによって異なる |
特典・サービス | 旅行保険やショッピング補償など | 発行元独自のサービス |
ステータス性を重視する人はプロパーカード、ポイント還元率など独自のサービスを求める人は提携カードがおすすめです。
クレジットカードの選び方で迷ったときに自分に合った種類のカードの選び方
クレジットカードの種類が多く、選んだらよいかわからないと迷ってしまったときは、以下のポイントに着目してみてください。
年会費の有無や金額
まず、作りやすいのは年会費無料のカードです。コストをかけずにポイントを貯めていけるので、初めてクレジットカードを作る人にもおすすめです。
なお、年会費無料には以下の3種類があります。
- 永年無料:作った時からずっと無料
- 初年度無料:入会1年目は無料で翌年度以降有料になる
- 条件次第で無料になる:年間の利用額に応じて年会費が無料になるなど条件がある
ずっと無料で使えると思っていたら途中から2年目からは有料だったというケースもありますので、無料の種類についてはよく確認するようにしてください。
自分の年齢や属性で選ぶ
クレジットカードは、年齢要件などを満たしていれば基本的に誰でも申し込めるものですが、年齢や属性ごとに作られているカードもあります。
【属性ごとのおすすめカード例】
- 女性向け:JCB カード W plus L
- 学生向け:JCB カード W、三井住友カード(NL)、JALカードnavi、楽天カードアカデミー
- 若年層向け:JCB カード W、三井住友カード(NL)
ポイント還元率の高さ
ポイントをたくさん貯めたい人は、基本ポイント還元率が1.0%以上のクレジットカードを選びましょう。
ここで注意したいのは、ポイント還元率とポイント付与率の違いです。
100円ごとに1ポイント付くカードで、1ポイント= 1円で利用できる場合は付与率も還元率も1.0%です。
ポイント還元率を比較するときは、利用金額ごとに付与されるポイントだけでなく、一ポイントがいくらの価値になるのかも確認した上で比較をしましょう。
ステータス性の高さで選ぶならゴールドカード以上
データ性の高いクレジットカードを作りたい人は、一般カードではなく、ゴールドカード以上のカードがおすすめです。
ただし、プラチナカードになるとある程度の利用実績が必要です。ですのでまずは年会費が低めのゴールドカードを作り、利用実績を積んでいきましょう。
審査が不安なら流通系カードがおすすめ
パートやアルバイトで年収が低めであり、クレジットカードの審査に通るかどうか不安という方は、流通系カードがおすすめです。
正社員や公務員と比較すると年収は低めであったとしても、安定継続した収入を得られていれば、審査通過の可能性は充分あります。
特に、スーパーやコンビニなどが発行するカードは、比較的審査の間口が広く、学生でも申し込むことができます。
付帯保険やサービス特典の充実度ならゴールドカード以上
付帯保険を充実させたい人は、ゴールドカード以上を目指しましょう。
年会費無料の一般カードでも、海外旅行傷害保険が付いているカードはありますが、国内旅行傷害保険はほとんどついていません。
また、旅行傷害保険が適用されるのは死亡または後遺障害となった場合であり、病気や怪我の入院までは保証されないケースがほとんどです。
ですので、旅行先での怪我や病気にまで備えたい人は、ゴールドカード以上の旅行保険が充実したカードを検討した方が良いでしょう。
カード発行までの時間で比較
できるだけ早くクレジットカードを手にしたい人は、発行までの時間にも着目してみてください。
これまでは、申し込んでから手元にカードが届くまで、1〜2週間かかるのが普通でしたが、最短5分程度で発行できるカードも出てきました。
デジタルカードと呼ばれるもので、カード番号だけが先に発行されます。
WEB上またはアプリで番号が確認でき、Google Payなどと紐づけることで、タッチ決済やネットショッピングで利用できるようになります。
電子マネーとの併用のしやすさ
電子マネーのオートチャージでポイントがついたり、電子マネーと併用することでポイントを二重取りできたりする便利なカードもあります。
【電子マネーと併用できるカードの例】
- dカード:dポイントと併用
- イオンカードセレクト:電子マネーWAONチャージ
- セブンカードプラス:nanacoチャージ
自分がよく使う電子マネーと相性の良いカードを作ると、効率的にポイントを貯めていけます。
クレジットカードの種類に関するよくある質問とその回答(Q&A)
クレジットカードの種類に関するよくある疑問や質問の回答についてまとめました。
クレジットカードの種類はどのように分けられますか?
クレジットカードは、以下の3つに分けられます。
- 国際ブランド
- 発行元の会社の系統
- カードのランク
国際ブランドとはカードの決済システムのこと、発行元の会社の系統とは、銀行や信販会社などカードを発行している会社の分類のことです。
カードのランクとは、一般カードやゴールドカードなど、カードのステータス性のことを指しています。
クレジットカードの国際ブランドの書類は?
クレジットカードの国際ブランドは、5大ブランドと呼ばれる以下のブランドがあります。
- VISA
- MasterCard
- JCB
- アメリカン・エキスプレス
- ダイナースクラブ
これらに銀聯(ぎんれん)カード、ディスカバーカードを加えて、7大ブランドと呼ぶこともあります。
クレジットカードの発行元の種類は?
クレジットカードの発行元には、以下のようなものがあります。
- 銀行系
- 外資系
- 交通系
- 流通系
- 消費者金融系
- 携帯キャリア系
銀行系よりも、流通系や消費者金融系の方が審査が柔軟だといわれています。
クレジットカードのランクの書類は?
カードのランクは、以下の4種類です。
- 一般カード
- ゴールドカード
- プラチナカード
- ブラックカード
下に行くほど、ランクが高くなります。
クレジットカードの種類に迷ったらどうすればいいですか?
たくさんあるクレジットカードの中で、結局どれが良いのかわからないと迷ってしまったら、以下の点に着目して選んでみてください。
- 年会費が無料か有料か
- ポイントの還元率
- ステータス性の高さ
- カードの特典やサービス
- 発行までの早さ
- 電子マネーとの相性の良さ
カードを使う際に何を重視したいのかを考えると、自分にあったカードが見つかるでしょう。
クレカの種類はそれぞれのタイプによって特徴がある!
クレカの種類はさまざまです。国際ブランドで分けたり、カードのランクや発行元の会社の系統で分ける方法もあります。
今回は、それぞれに特徴について解説しました。国際ブランドのシェア率で選ぶならVISA、カードのランクで選ぶならハードルの低い一般カードなど、その違いをよく理解すれば、最適な1枚がわかります。
もし迷ったら、年会費の有無やステータス性、ポイント還元率など自分がカードに求めるものを基準として考えてみてください。
またクレカの種類によっては在籍確認される場合もありますから、不安な方は在籍確認なしのカードがおすすめですよ。